これからの介護職に必要なのは20代の若手

介護職員の確保に悪戦苦闘する介護施設が多いことについては、高齢化社会の進行という事態を考えれば、想像するに決して難しくはないでしょう。ケースワーカーやホームヘルパー、ケアマネージャーなどの職員がしっかりと連携をすることで、施設運営が円滑に進むことはいうまでもありません。

老人保健施設やグループホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの介護施設を運営する事業者としてみれば、20代の若手職員が欲しいというのが本音といえるのではないでしょうか。むろん、40代50代のベテラン職員が決して悪いわけではありませんが、長期的視点に立った場合には、やはり若手を確保しておくことが重要です。

従前の介護施設を取り巻く環境下でも、若手職員が少ないという点については、指摘され続けています。その背景には、介護現場における仕事内容の厳しさがあるとされています。やる気と熱意を持って介護現場に飛び込んでくる若手職員にとっては、越えなければならない壁があるのです。

さまざまな社会経験を重ねてきた40代50代であっても、厳しいとされる介護現場だが、20代という若さでありながらも見事に現場の仕事に適応してしまうという人も案外多いものです。介護という仕事をすることが楽しいという気持ちが原動力になっているのかもしれません。介護サービスを提供することで、入所者からのお礼や感謝の言葉をもらうことが何よりの嬉しい瞬間だというのです。高齢化社会がますます進んでいくことを考えれば、このような若手職員の台頭は頼もしいことと言えるでしょう。